私の誕生日~まさかの展開~
今日は私の57回目の誕生日である。
朝、起きると57歳になっていた。
我が家では家族のお誕生日会を数年前に手放した。
よって 今日も普通の日として
期待せずに過ごそうスィッチが 朝から入っていた。
でも、休みの日で作るのは面倒だな。
祝ってくれとは言わず 外食として二人の息子を誘ってみようかな・・。
私「あのさ、今日 家にいる人?外食に行かない?」
次男「俺、夕方から用があって出かける。遅くに食べるかも」
三男「おれ、いる」なんでという顔つき。
次男「お母さんの誕生日だから外食したいんでしょ?行ってやんなよ」
三男「他に誰行くの?まさか二人で?マジ、きつい・・。」
次男「お前が作ってやればいいんじゃない。料理、上手なんだから。俺も食いたいし」
三男「まだ兄のためとかのほうが はるかに作りやすい。ケーキだけお願いでもよかったよ」
ふと三男がやり取りを聞いていた私を チラ見する。
「(笑いながら)めっちゃ喜んでいるんだけど・・。」と私を指さす。
あわてて頬を触るとほっぺたが上がっていた。
自分では知らないうちに そんな顔になっていたんだ。
次男「嬉しいんだよ!」
私「顔に出るタイプなもので」
皆が笑った。
(久しぶりだ)
そこから二人は料理選びの話で盛りあがり 料理アプリで検索が始まった。
私は しれっと その場を離れた。
しばらくして三男が 部屋をノックした。
少し 笑いをかみしめつつ、何だか、もじもじしている。
「あのさ、夕飯ってさ、少し遅くなるのは大丈夫?」
「うん、9時くらいまでに食べ終わればいいよ」
「OK」
数分して 玄関を出ていく音がした。
たぶん 買い物に出たのであろう。
ま・さ・か・の・・!