家族会議に時間制限はない

ここのところ2カ月ほど家族で話し合いが続いている。

 

子どもたちの自立に向けていろいろと話をしている。

 

私は 相談役として長男に弟たちのことを頼んだ。

生活費削減に向けて身辺整理し、その中でも

携帯費用の見直しをしてきた。

 

 

長男は社会人として働いており一人暮らしをしている。

その長男が経験と自分のスキルを活かして弟たちに話をしている。

 

ちなみに私から下の二人に節約の現状を話しても全く伝わらず

携帯代見直しには至らなかった。

 

長男は3月くらいからほぼ毎週末実家に帰って来て話をしていた。

さらに弟たちとLineでやり取りもしていた。

携帯代金の契約者は私であるので了解をとったりすることもあり

家族会議は続いた。

 

そして5月某日。

次男の携帯は格安スマホに乗り換えができた。

(実はこれは けっこう複雑なのである)

長男は すべてのことを自分でするように

さりげなく弟たちと関わっていた。

困ったことが起きたら連絡をすること。

連絡とは現状の説明と自分が何のために何をしようとしているかを

話すことをさりげなくさせていた。長男は相談に乗っているようで弟が

自ら調べたり動くように関わっていた。長男は自分の実践を元に話すが

弟が中心に動くように関わり 私にはその動向を報告していた。

 

 

結果として 生活費としてだいぶ削減できるまでになり、さらに自分の携帯代を

自分で管理する意識を持つまでに持って行った。

 

長男は話し合いの時に 目的を明確にと言っていた。

会社の中のように 私は何度も批判を受けた。

 

 

結果につながったことで気づいたことがある。

家族の話し合いは 会社のように何時から何時までという時間制限はない。

話し合いの場は ほぼ家の中なので納得がいくまで話をできる。

夕食の後に何となく始まったり、各人の予定を聞いたうえで何となく話したりと

家にいさえすれば話し合いができる。

この何げない話し合いは意味があるのだと長男は言う。

こうしてコミュニケーションをとることで

お互いの腹の内がわかり 相手の求めていることを感じ相手の望むことを叶えることが

できる。人は自分の望みを叶えてくれる人に感謝し信用する。そこから信頼関係が生まれて相手のために何かをすることを厭わなくなる。俺はそれを会社とかで学んだと。

今までの携帯代金の支払いは私が契約者になっていたため その手続きのためだけに携帯ショップに同行させられ 契約内容については私はチンプンカンプンだった。ショップの人の言う通りにしていていた。

今回のことでおふくろも学べと言われ何度もショップに足を運び携帯事情について調べたり子どもたちの現状を把握しようとした。話し合いのために情報を得てから臨むことで関心を持って耳を傾けることができた。

 

弟たちは 携帯に関して自己管理する意識を持つようになった。

と引き換えに 家計の負担額が減った。

 

私の心の隅にあった子どもの自立と経費削減問題が小さくなったのは

否めない。

 

何よりも 弟たちは長男にリスペクトの念を抱いている。

長男は仕事で忙しい中 家族問題に関わってさらに立ち会っているからである。迷惑だから相談しないということを言わせないほど責任を持って取り組んだのである。この姿勢に弟たちだけではなく 私も頭が下がる。

 

我が家の家族会議に 親とか子どもとかの上下関係はない。

自分の思ったことを言い、相手の言い分にしっかり耳を傾けるだけである。

(忘れちゃった・・ということが多い私は 言い訳するなと言われた。そのために何か工夫をしろとも。私はメモしながら聞くようになった。)

 

こうして家計簿が見直された。

 

収支が明確になり赤字から黒字へ改善するよう

何をどうするか考えやすくなった。

行動に結びつけやすくなった。

 

ここまで書いてみて気づいたこと。

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私にとって少し負担でもあった家族の話し合い。

何が負担だったかというと自分のことを責められることに気持ちがなえていた。

が 何のためにしているかというと家族のため。時間を使っているのは

誰もが同じ。特に長男は 中心となって動いてもらっているので申し訳ない。

長男の家族愛の意識の高さに驚く。

そして

あらためて長男に尊敬の念が湧く。

 

 

結果に結びついた時こそ 大変だった面倒くさかったことの

意味が理解できる。

 

長男は いつまでも親に頼っていられないことを弟たちに話したという。

 

実践を積んでいる兄から自分で生きるという意識が弟たちに伝わったようである。